「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(Good Will Hunting)という映画があります。マット・デイモンが演じるウィル・ハンティングは、マサチューセッツ工科大学で清掃員の仕事をしていました。大学の掲示板にあった数学の証明問題を見かけた彼は、その難問を解いてしまいます。 字幕スーパーから、同型性で問題を解いたことがわかりました。では、アメリカの娯楽映画にでてくる同型性とは何でしょうか。 数式表現≡図形表現、論理表現≡集合表現 の関係を同型性といいます。≡は「同じ」を意味し、(数式で表現できる→図形で表現できる)そして(図形で表現できる→数式で表現できる)ことを表しています。→は「ならば」です。 同型性の例を示します。 数式と図形 数式と図形が対応しています。 ![]() 個別化の原理 すべての場合がいえれば、個別の場合もいえるという原理です。 (すべてのa→b)→(あるa→b) ![]() 後件否定法・対偶 後件を否定することによって、前件を否定することができます。 (a→b)で(−b)→−a (a→b)≡(−b→−a) ![]() 背理法 仮定aから、bと−bの矛盾する結果を導くことによって、仮定aが誤りであることを証明することができます。 (a→b)で(a→−b)→−a ![]() 移行の法則 a→bとb→cからa→cの結論を得ます。 (a→b)で(b→c)→(a→c) ![]() 消去法 aかbのどちらかで、bでないことがわかったならば、aであるといえます。 (aかb)で(−b)→ a ![]() 両刀論法 選択肢の中で、それぞれの条件によって結論を得ることができます。両刀論法はジレンマともよばれ、集合図・分岐図・流れ図で表現できます。 (aかb)で(a→C)で(b→C)→ C ![]() (aかb)で(a→A)で(b→B)→(AかB) ![]() 完全列挙の方法 すべての場合を網羅して結論が正しいことを証明します。 (すべてのa→b)→(a→b) ![]() |
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